第4回羽倉賞受賞結果bak

羽倉賞は、表技協の創設者であり、3D立体映像、ホログラフィ、VRなどの最先端表現技術の研究、普及に多大な功績を
残された故羽倉弘之氏の功績を称え、表現技術の質を高めて広い分野への普及に貢献するために、2017年に表技協により
創設されました。分野を問わず最先端の表現技術を活用した「作品」および「取り組み」を通して社会に貢献した功績を
表彰します。

第4回羽倉賞 受賞作品

▲表彰式の様子(2020年11月19日 品川インターシティホールとオンラインにて開催)

【羽倉賞】
「能登ひばスピーカー」
北陸最先端音響工学研究所
推薦:最先端表現技術利用推進協会

概要:スピーカーユニットを電流駆動し、検知した起電⼒及び電流信号からボイスコイル速度を⾼速アナログ信号処理により予測し、フィードバック系を構成する⾰新的なスピーカー駆動回路技術。センサレスのため⾼速応答で、⼀般的に使⽤されるスピーカーユニットに適⽤可能。


YouTube : https://youtu.be/VT0DTIcstO4

【フォーラムエイト賞】
「1枚画像からのフォトリアリスティックな歌唱およびダンスキャラクタ⾃動⽣成」
早稲田大学 先進理工学部 応用物理学科
推薦:CG-ARTS

概要:顔写真のみから⾼精細な顔モデルを作成する技術、歌唱⾳声のみからリアルな表情を⽣成する技術、着⾐全⾝写真から3次元⼈物モデルを⽣成する技術、ダンスのマーカレスモーションキャプチャの技術を組み合わせて歌って踊るキャラクタ⾃動⽣成を実現した。


YouTube : https://youtu.be/EVy_aBO7508

【奨励賞】
「採血手技自習支援用MRシステム」
秋⽥⼤学 ⼤学院理⼯学研究科
推薦:日本VR学会

概要:「顕微鏡レベルの分解能」を備え、⽣体を透過する磁場で計測する磁気式モーションキャプチャで収録された「習熟者の採⾎⼿技」の⽴体映像を視認しながら、採⾎する際の「シリンジの持ち⽅」、「刺⼊時の⾓度や速度」「⾎管内での針先の進め⽅」等を観察したり、⾃⾝の⼿技と⾒⽐べながら模倣学習できる。


詳細 : https://mit.ie.akita-u.ac.jp/hss/index.php/ja/reserch

「ソースコードVR可視化」
株式会社⽇⽴製作所
推薦:情報処理学会

概要:VR空間内にソフトウェア構造を表現し、ソフトウェア構造の理解を⽀援。VRゴーグルを装着しコントローラを操作して、ソフトウェアの中に⼊り込み⾃由に視点を変え探検可能。また、実⾏時の挙動をVR空間内で観察でき、さらに複数⼈が同じVR空間に⼊り、ソフトウェア構造を観察し議論することもできる。


YouTube : https://youtu.be/T2CmtY1JmS4

「光のアートで校舎を包もう︕」プロジェクト
宝塚⼤学 東京メディア芸術学部
推薦:最先端表現技術利用推進協会

概要:⾼校⽣と⼤学⽣が、⾼輝度プロジェクター10数台を⽤いて校舎全体をプロジェクションアート(デジタル掛軸)で包むイベントを実習として実施します。事前レクチャー、設営、投影、イベント実施までをアクティブラーニングとして、最先端表現技術のプロジェクションアート、表現技術としての⾳響照明を学びます。


YouTube : https://youtu.be/wXGotuHMx0o

「⾳で繋がるリアルタイムオンライン演奏空間」
ヤマハ株式会社
推薦:URCF

概要:遠隔地にいながらオンラインで合奏を可能とするシステム。ネットワークにおける遅延やシステムの処理遅延(バッファリング)等で、遠隔地にいる⼈の⾳が遅れるため通常であれば合奏が困難であるが、本システムは遅延への対策を⾏い、遠隔地同⼠で合奏を可能とした。ホームページから無償でダウンロードして利⽤できる。


(AICHI IMPACT!2019 by ITSUKA morning TV)
ムービー : https://syncroom.yamaha.com/movies/

【ノミネート賞】
「WAVING LED RIBBON」
mplusplus株式会社
推薦:情報処理学会

概要:これまでのLEDを装着した⾐服の経験と複数デバイスの無線同期を⾏う独⾃のハードウェア、それに加えて新たに接続部分が無限回転する機構を開発することで、CG映像など⼆次元の中でしか⾒ることのできなかった有機的な動を、新体操のリボンという形で現実の空間に再現。


YouTube : https://youtu.be/oU8dHEJMWdc

サイエンスワークショップ「宇宙はスペースがたりない~⼈⼯衛星をおびやかすデブリ~」
常葉大学 造形学部 村井 貴
推薦:VR推進協議会

概要:宇宙開発の光と影を解説し、VR、メディアアート、ポスター、ジオラマ、人工衛星の基地局にふれて、デブリの脅威を考える機会を提供。VRでデブリや人工衛星がプラネタリウムのように視認できるのは世界初。人工衛星の電波を実際に受信したデータを使い、インタラクティブな操作が可能。宇宙を手のひらで身近に感じられます。


YouTube : https://youtu.be/f3V57Tgg_h8

卒業制作における「プロダクションワークフロー授業の取り組み」
日本工学院専門学校 蒲田校CG映像科
推薦:CG-ARTS

概要:3DCGアニメーションの卒業制作において、協⼒企業と共同で最新のプロダクションワークフローを運⽤。実際に使われているプロダクション⼯程を採⽤、分業、細分化、組み⽴てを⾏い、実践的なコミュニケーションにより、スケジュール管理、チェックフロー(出荷、チェック、承認)を運⽤し、全体を作り上げた。


YouTube : https://youtu.be/kZ_6S7lZGho PDF:取り組みの概要

「VR能 攻殻機動隊」
明治大学・東京大学・株式会社EVISION
推薦:日本VR学会

概要:能舞台の対⾓線状に透明フィルムを設置し、フィルム越しに⾒える舞台奥側と、舞台横側の鏡像とが重なって観客席から⾒え、強い⽴体感を演出。また、照明効果によってどちらの像が⾒えるかを制御し、両側の能楽師に同⼀の⾯と装束を着⽤させ、観客はどちらの側を⾒ているのか、識別が困難な舞台を構築した。


YouTube : https://youtu.be/Th1-qGLAdXI

「3Dホログラムバーチャルコミュニケーターサイネージ」
ピー・ディー・シー株式会社・ 株式会社LifeIsStyle・株式会社ツワイス
推薦:最先端表現技術利用推進協会

概要:各国からの来館者が各々のタイミングで聞きたい内容を、希望する⾔語で、スタッフが浮き出て話しかけてくれているように説明する近未来的デジタルコミュニケーションサービス。これをバーチャルコミュニケーター」と3Dホログラムディスプレイ「3D Phantom」で創出。


YouTube : https://youtu.be/c_OrKAft6eI

ホログラムディスプレイ「3D Phantom(スリーディーファントム)」
株式会社LifeIsStyle
推薦:最先端表現技術利用推進協会

概要:LED光源がライン状についたブレードを⾼速回転させ、光の残像で映像を映し出し、VRやARの専⽤ヘッドセット等をつけずに⽴体映像を楽しめるホログラムディスプレイ。店舗装飾やイベントアイキャッチといった⽬的で、お客様の集客・販促施策、ブランド戦略強化を⽀援。


YouTube : https://youtu.be/r4tJ3s_uoQo

「多人数対戦シャンチーによるAIと人間の共生」
ゲーム作家 藤井昌典
推薦:最先端表現技術利用推進協会

概要:ゲームの能⼒差(AI、上級者、初⼼者)をはじめとした様々な差(⼈種、貧富、宗教など)に関わらず会話を楽しめるプラットフォームをつくることを⽬的とした。世界的に競技⼈⼝の多いシャンチー(推定5億⼈)を多⼈数化するなどを⾏い、AIと⼈間の共⽣を誰でもすぐに体験できるツールが作成可能。


YouTube : https://youtu.be/gQVnzXHQLBw

概要

■各賞
羽倉賞
1点  賞金20万円、トロフィー、賞状
表技協奨励賞
数点  賞金5万円、賞状
企業賞(フォーラムエイト)
1点  賞金15万円、賞状
ノミネート賞
数点  賞金2万円、賞状
第2回より協賛による「企業賞」が新設されました。
各種企業・団体様で協賛をご希望の方は、表技協事務局までご連絡ください。
羽倉賞トロフィー
■スケジュール
  • 応募期間 2020年7月1日(水)- 10月1日(木)※10月1日発信分のメールまで受付
  • 選考期間 2020年10月-11月初旬 表技協の選考委員会で審査
  • 審査結果通知 11月初旬(メール等によるご連絡)
  • 表彰式 2020年11月19日(木)
    フォーラムエイト主催「FORUM8デザインフェスティバル2020」(品川インターシティホール)にて開催

募集要項 >>募集要項の詳細はこちら 

応募期間 2020年7月1日(水)-10月1日(木) ※10月1日発信分のメールまで受付
募集対象 ・最先端の表現技術が使われている作品あるいは取り組み。
・2019年7月1日から2020年6月30日の間に公表/実施されたもの、あるいは、
この期間に作品/取り組みが完成しており2020年10月30日までに公表日が決まっているもの。
応募形式 ・通信で閲覧できる映像(YouTube等)や各種ドキュメント(PDF形式)等
・映像の場合はURL非公開の限定公開でもよいが、閲覧に特殊なソフト、特定の動作環境、会員制
などの条件がないもの。
審査方法 表技協の選考委員会(理事、外部審査委員、会員などで構成)で審査します。
審査結果は、受賞の有無に関わらず、すべての応募者にメールで通知します。

過去の受賞作品

第3回羽倉賞 受賞作品
【羽倉賞】
「金沢>>5G gate 2019 ”Mimassi”」
金沢工業大学・地方創生・DK art caféプロジェクト
推薦:最先端表現技術利用推進協会
概要:5Gプロジェクションアートイベント

YouTube : https://youtu.be/Lv7QC5D1SCk

「インタラクティブプロジェクションマッピング」
愛知工業大学 情報科学部 / ソニー / NTTドコモ
推薦:情報処理学会
概要:移動するカートの側面映像と床面投影映像が連動する

YouTube : https://youtu.be/nELqTNtny5w

「WV Sphere 5.2」
WONDER VISION TECHNO LABORATORY株式会社
推薦:最先端表現技術利用推進協会
概要:可搬式大型半球体スクリーン

YouTube : https://youtu.be/ZmYxg-Rt3Z4

 

【奨励賞】「Melody Slot Machine」
理化学研究所 / 早稲田大学
推薦:CG-ARTS
概要:音楽演奏コントロール体験

YouTube : https://youtu.be/DE8j6DtAU5g

「3D能 葵上 – 船弁慶」
明治大学総合数理学部 福地研究室
推薦:情報処理学会
概要:能楽師の身体動作を利用したリアルタイム3D映像生成技術

vimeo : https://youtu.be/mKtj-b5hbkE

「360°3Dシアター」
株式会社ソリッドレイ研究所
推薦:URCF
概要:高精細な大画面360°スクリーンおよびシステム

詳細 : https://www.solidray.co.jp/data/user/aspam/index.html

 

【フォーラムエイト賞】「存在の音色[Sounds and colors of life]」
ONI A2PRecords
推薦:最先端表現技術利用推進協会
概要:立体音響パフォーマンスシステム

YouTube : https://youtu.be/AgDFlPeMMoI1

 

【ノミネート賞】 「SPACE –星の体験–」
宝塚大学 東京メディア芸術学部 チーム Asterism
推薦:最先端表現技術利用推進協会
概要:リアルタイム映像空間表現技術

YouTube : https://youtu.be/9FRcB12–DE

 「インタラクティブ360度テーブルトップ型3D映像表示技術」
NTTサービスエボリューション研究所 / 北海道大学HCI研究室
推薦:情報処理学会
概要:協調作業のための新たなインタラクションシステム

vimeo : https://youtu.be/PSB8gefpdQk

「MRピタゴラ装置」
Juvenileプロジェクトピタゴラ班 立命館大学情報理工学部
推薦:情報処理学会
概要:体験型MR(Mixed Reality)作品

YouTube : https://youtu.be/W2fjMTYBG5w


第2回羽倉賞 受賞作品
【羽倉賞】
「どんぶりdeプラネタリウム」
富山大学芸術文化学部
推薦:日本バーチャルリアリティ学会
概要:魚眼レンズとドンブリを使った全天周画像作り

YouTube : https://youtu.be/hGcBVBIyQxY

 

【フォーラムエイト賞】
「AR災害疑似体験アプリ Disaster Scope」
愛知工科大学工学部
推薦:日本バーチャルリアリティ学会
概要:スマートフォンのみで実現する6DoFリアルタイム・オクルージョンAR表現

YouTube : https://youtu.be/BTU0Sh8LsU0

 

【奨励賞】
「TwinCam Go」
首都大学東京システムデザイン学部
推薦:日本バーチャルリアリティ学会
概要:遠隔運動視点リアルタイム全天周立体視体験システム

YouTube : https://youtu.be/6Em0CZnRBQQ 「9時集合で」
東京藝術大学
推薦:一般財団法人 最先端表現技術利用推進協会 理事 小林佳弘氏
概要:リアルタイム映像合成

vimeo : https://vimeo.com/287591992

「夜の妖怪の世界」
境港市 水木しげるロードリニューアル 夜間景観デザインチーム
推薦:大阪大学大学院 工学研究科 准教授 福田知弘氏
概要:水木しげるロード 夜間景観デザイン

YouTube : https://youtu.be/WO0BlTfZGC4

「エクスペリエンスウォール」
凸版印刷株式会社
推薦:超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(URCF)
概要:高輝度・高精細な大場面ディスプレイおよびコンテンツ

詳細 : https://www.toppan.co.jp/news/2018/06/newsrelease180626_1.html

「複数画像を表示するような微細な構造の設計法」
株式会社ドワンゴ
推薦:公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)
概要:BRDFプリンティング技術

詳細 : http://ksakurai.sakura.ne.jp/SG18/


第1回「羽倉賞」受賞結果
■羽倉賞 「Tele Beauty」 株式会社資生堂
高速・高精度の顔認識とメーキャップの仕上がりを再現するCG・画像処理技術を融合した表現技術
■VR技術奨励賞
「Luminescent Tentacles」

金沢美術工芸大学 中安 翌氏
キネティックサーフェイスシステム
■映像技術奨励賞
「日本橋三越本店天女像音と光のインスタレーション」

和歌山大学 天野 敏之氏
光学フィードバックによる実時間質感操作技術
■表現技術利用促進奨励賞
「実写全天映像を使ったスポーツ・観光の新たな映像表現の普及」

和歌山大学 尾久土 正己氏
ドームスクリーン向け実写全天映像

最先端表現技術推進協会レポート
Vol.18 第1回羽倉賞は「Tele Beauty」が受賞!/「表現技術検定」について (Up&Coming ’18 新年号掲載)


関連情報
・2019/11/22 第3回羽倉賞 受賞作品発表・表彰式を開催
・2019/06/24 第2回羽倉賞受賞記念講演会・ネットワークパーティ開催レポート
・2019/05/15 第2回羽倉賞受賞記念講演会&ネットワークパーティーのご案内
・2018/11/22 第2回「羽倉賞」 受賞作品発表・表彰式を開催
・2018/08/01 羽倉賞受賞記念講演会&ネットワークパーティ開催レポート
・2018/07/02 第2回「羽倉賞」作品募集を8月より開始
・2018/06/19 羽倉賞受賞記念講演会&ネットワークパーティ(2018年7月17日)開催のご案内
・2017/11/16 第1回「羽倉賞」発表


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