「第15回 FORUM8 Design Festival 2021 前夜祭」開催レポート

表技協協力により映像と立体音響を融合した最先端表現のイベントを実施
シテ方観世流能楽師 中森貫太氏も登場

FORUM8 Design Festival2021前夜祭は、昨年の“ニューノーマル”をさらに進化させた「~未来の道を進む “A New Road”~」をテーマとして、完全オンラインで開催されました。今年もサウンドデザインとプロデュースにアーチストONI氏を迎え、先端的なCG映像表現サウンドと立体音響を融合。華道や能楽といった日本の伝統文化を中心として、ステージライブやタップダンス、ピルビスワーク、メディアアート+ジャグリングなど、多彩なパフォーマーによる上演と最先端表現技術が組み合わされ、新しい世界観のメディアアートとして披露されました。

MCのAYUMIとONIが登場していよいよイベントがスタート。まずは、草月流 横井紅炎による宇宙を表現した華やかで力強いライブ華道の上演で幕を開けました。続くプログラマーLukiとONIによるショーケースでは、メディアアートとのコラボレーションによりジャグリングの動きをアーティスティックに可視化。実力派歌姫 yully によるステージや、バレリーナANNA SATOとONIによる「Light from Collapse / 崩壊からの光」と併せて、表現技術の可能性が感じられるパフォーマンスとなりました。

さらに今回新たな試みとして、酒谷薫氏(脳科学者)、板村論子氏(医師/統合医療専門家)ら専門家の監修による音浴(ソルフェイジュ周波数)や映像とコラボした、ボディアナリスト立花みどりによるピルビスワークショップを実施。コロナ禍により社会・個人が閉塞的な状況に追い込まれている現在において、音と結びついた映像に没入することによる観客の心身の癒しと開放を目指しました。
シテ方観世流の能楽師 中森貫太氏(表技協会員)のパフォーマンスでは、能「羽衣」の舞と映像音響がコラボレーション。舞台と能楽師が生み出す空間を最先端表現技術による演出で異化し、伝統的な能の世界観が持つ独特の広がりと美しさをこれまでにない形で表現しました。
Tapアーティスト Lily&Yuki(Freiheit)によるショーケースでは、絵の具をドリッピングしたステージでのタップダンスでアクションペインティングを表現。さらに、会場に展示された、AI技術を用いて床にインタラクティブなコンテンツを投影する「タップトーク」のシステムも実演しました。

▲前夜祭 ~未来の道を進む “A New Road”~ タイムラプス

▼第15回 FORUM8 Design Festival 2021 前夜祭 開催レポート詳細(フォーラムエイトHP)
https://www.forum8.co.jp/fair/df/eve.html