昨年の大晦日で6回目を迎えた円融寺でのプロジェクションマッピング。
すっかり地元にもなじんで暮れの風物詩となり表技協でも協賛さ
せていただいてから4回目となりました。
今年は設営中の昼間に小雨が降って大変でしたが、夕方以降はす
っかり晴れて満月に近い月(13夜)が寒空に煌々と輝いていまし
た。
ただ、雲も多く、月の輝きと重なりプロジェクションマッピング
にとっては明るい夜で、釈迦堂も照らされて少々難しい状況とな
りました。
設営の合間には住職さんによる安全祈願が行われました。
なんと、我々が投影する釈迦堂の中と、エア書道を行う仁王門の
それぞれの仁王様にも計三ヶ所で祈願のお経を上げていただくの
です。
円融寺さんの釈迦堂は室町時代初期に建てられたもので東京23区
では最も古い木造建築で、700年近く前のものということにな
ります。
この中で祈願していただけるということは大変貴重な体験で心が
引き締まる思いがします。
(坐禅会に参加すると、ここで坐禅が行えます)
2016年からプロジェクションマッピングに加えて「エア書道」と
いう体の動きによってインタラクティブに書を書くインスタレー
ション(kinect利用のデジタルアート)を釈迦堂に対して行って
います。(仁王門では来場者が体験することができます)
2017年の一文字は「志:こころざし」でした。
エア書道で書いていただく方は書家の日向伯周先生です。
その後のプロジェクションマッピングも好評で、円融寺幼稚園
の園児が釈迦堂をぬり絵する「ぬりえマッピング」も書いた本人と
そのご家族がご覧になり、歓声が上がっていました。
文:町田聡/撮影:福原毅
設置された「リアル書道コーナー」
いち早く書初めが出来ることもあり大盛況でした。
まさに「最先端表現技術」のアートな年越し
いかがでしたでしょうか
協賛:株式会社フォーラムエイト 一般財団法人最先端表現技術利用推進協会