一般財団法人 最先端表現技術利用推進協会(本部:東京都港区、理事長:伊藤裕二、略称;表技協)は、職業訓練法人 北上情報処理学園 北上コンピュータ・アカデミー(本部:岩手県北上市、校長:吉川一郎、<http://www.kca.ac.jp/>)に対して、プロジェクションマッピングの指導者養成カリキュラムを実施しました。
その成果として卒業研究発表会が開催され、一連のカリキュラムを修了したことを評価し、北上コンピュータ・アカデミーがプロジェクションマッピングの適切に指導が行える教育機関であることを認定しました。今回の認定は、表技協によるプロジェクションマッピングの初の認定校となるものです。
北上コンピュータ・アカデミーは全8回、4か月にわたるCG・CADコースの指導教員向けのカリキュラムを修了し、修了教員が指導を行ったCG・CADコースの学生5人によるチームが、2月6日の卒業研究発表会でその成果発表しました。
今回取り組んだテーマは、北上市にある国指定史跡の国見山廃寺跡をプロジェクションマッピングにより内外にPRするという課題です。
国見山廃寺跡は、平泉が繁栄した時期からさらに200年以上前の1000年前の平安中期に栄えた山岳寺院で、伝承によると700を超える堂塔、36の僧坊をもつ大寺院であったといわれており、北上市では観光資源としても注目しています。
北上コンピュータ・アカデミーでは、市と連携して地域に貢献できる課題として積極的に取り組んでおり、CGやCADを活かせる表現としてプロジェクションマッピングに注目していました。 学内ではそのノウハウが不足していたため、その指導パートナーを探していたところ、表技協のカリキュラムの存在を知り、その活用に至りました。
表技協では、この地域性を活かしたテーマに対応して、教員が生徒を効果的に指導できるようになることを主眼に、下記のカリキュラムを提供しました。指導は表技協会員でプロジェクションマッピングの第一線で活躍するプロデューサーと、多くの高品質なプロジェクションマッピングの実績をもつクリエイターのチームが担当しました。またネットによるリモートからの指導や、現地でのハンズオンを組み合わせた指導方法の採用により、地理的な条件等も克服し、先進的な技術に関してきめ細な教育を実施しました。
期間:2015年10月~2016年2月
カリキュラム内容
・プロジェクションマッピングの概要
・プロジェクションマッピングのワークフロー体験
・プロジェクションマッピングのプランニング
・シナリオ構成と演出
・コンテンツ制作
・テスト投影
・プロジェクションマッピングの実施と運営
受講者:北上コンピュータ・アカデミー 教員1名、学生5名
指導者3名
・基礎指導:町田聡、・構成演出制作指導:Flapper3千葉、・マッピング指導:吉川マッハスペシャル
表技協のカリキュラムは、単なる座学ではなく実技や演習を交えて、テーマに沿って実施することが特徴となる実用的な指導が特長です。今後、表技協では、今回の実績を活かして職業訓練法人や専門学校や大学などの教育機関に向けて、積極的にカリキュラムの提供を実施していく予定です。特に地域の活性化や街おこしなど、地方再生や社会貢献性の高い活動に協力していくことを考えます。
北上コンピュータ・アカデミーでは、この成果を継続的に発展させていくために、新入学生にも同プロジェクトを引き継ぎ、より充実したコンテンツに改変していく予定です。また、実際に北上市のPR活動においても活用できるように、積極的に市に働きかけて連携を推進していく方針です。
○最先端表現技術利用推進協会(表技協)
一般財団法人最先端表現技術利用推進協会は、「最先端の表現技術を積極的に使いこなすための団体」として様々な業界のユーザーやメーカー、クリエイターを会員として2013年11月に設立されました。
プロジェクションマッピング、3D立体映像、3DVR、MR、AR、3Dプリンター、デジタルサイネージをはじめ最先端技術を用いた表現の開発、利用推進、人材育成に総合的に取り組んでいる団体です。
表技協の活動について:活動内容
○北上コンピュータ・アカデミーについて
平成3年4月に岩手県北上市に設立された、北上コンピュータ・アカデミーは今年創立25年目を迎えました。この間情報処理技術者の養成施設として1,742名の卒業生を世に送り出し、地域経済の活性化に寄与しています。
北上コンピュータ・アカデミーついて:http://www.kca.ac.jp/
▼本件の報道に関するお問合せ
一般財団法人 最先端表現技術利用推進協会 事務局:太田
TEL:03-6711-1957(直通)、FAX:03-6894-3888
Mail:info@soatassoc.org、URL:http://soatassoc.org/